診療のご案内

整形外科エコー

エコー(超音波検査器)では、筋肉・靭帯・腱の損傷、断裂、
神経・血管の状態や関節の炎症などを調べることが出来ます。

エコーを用いることで患者様の痛いところをその場で、一緒に一瞬にして、痛くないように簡単に見ることができます。また、痛いところが見えるので、確実に痛いところに注射ができます。

整形外科の診察では、骨折、脱臼等の骨の状態を調べるにはレントゲンが一般的に使われます。しかしそれだけではわからない外傷もあります。また、レントゲンでわかるのは骨だけですので、それ以外の筋肉、靭帯、神経はわかりません。
超音波画像診断装置のデジタル化や高周波化による画質の向上により、整形外科運動器領域でも超音波検査器(エコー)の普及が進んでいます。エコーは筋・腱・靱帯・神経・血管等の軟部組織の画像描出に優れ、CTやMRIのように静止時だけでなく、リアルタイムに筋・腱・靱帯の断裂、損傷や血流の動的評価を行うことができます。
痛いところが見えますので、エコーを併用することで、痛いところに正確に注射を行うことが可能です。注射の針先や神経・血管も確認できますので、これらの大事な組織を傷つけることなく安全に注射ができます。また神経が見えることで、痛みの原因となっている神経に対する神経ブロック注射も的確に行えます。
さらに、神経ブロック注射が安全、確実に行えるようになったことで、今までは全身麻酔下にしか行うことが困難だった、拘縮肩に対する非観血的関節受動術(サイレントマニピュレーション)も行うことが可能となりました。
また、肩こり、腰痛、膝の痛み、つっぱり感、神経のひきつれなどに対しごくわずかの局所麻酔を併用したハイドロリリースも行っております。

 当院ではエコーを5年以上前から導入しており、数多くの患者様にこれらのエコーを用いた診断・治療を体験していただき、その効果の高さにお喜びいただいております。

エコー診断・治療に適した病態

  • 大腿部や下腿部の肉ばなれ
  • サッカーやバスケットボールなどによる膝や足首の靱帯損傷
  • ベーカー嚢腫、ガングリオンなどの軟部腫瘤
  • アキレス腱炎、足底筋膜炎
  • 肩腱板損傷、肩関節周囲炎などの五十肩、石灰沈着性腱板炎、野球肩
  • 野球肘、テニス肘、ゴルフ肘
  • 手関節部腱鞘炎、ドケルバン病、ばね指
  • 頚椎症、頚椎椎間板ヘルニアによる上肢の神経痛、しびれ
  • 手根管症候群、肘部管症候群
  • 関節リウマチの滑膜炎 など